ありふれた類だったから
「世の中がつまらないんじゃないの。貴方がつまらない人間になったのよ。」
生徒会の一存において、ヒロインのなんとかくりむちゃんが言っていた言葉である。
聞いたのはもう何年も前になるが、未だに印象に残っている。
同じ世の中を生きていてもそれを楽しいと思う人、つまらないと思う人がいて、それは結局その人がその世の中を、その人生を主体的に生きていないからだと思う。
世の中をつまらないと嘆く前に、まずは己を顧みろと。
しかしながら「自分の人生を自分で選ぶ」ということはなかなかに難しい。
その主張は、自分の人生を自分で選べるという土壌があって初めて成り立つものであるので、その土壌があった者が、ない者に対してその言葉を放つのは一種のハラスメントだ。この点についてはまた別の話として。閑話休題。
結局何が言いたいのかというと、「つまらない世の中」から脱却するためには、つまらない環境、つまらない人間からの支配を逃れ、自ら「おもしろい世の中」にしていかなければならない。
ある人は「おもしろきこともなき世の中をおもしろく」と言った。
その場に居座り続けることに意味はない。
万物は流転する。明日も太陽は東から昇る。
2017年も、”おもしろく”生きていきたい。